中東のオフィス。そこで働く人たちの出身国は?
今僕は、中東に石油プラントを建設するため、建設地の中東で働いている。
石油プラントやLNGプラントなどの「エネルギープラント」は日本では馴染みがないワードかもしれない。
が、石油や天然ガスなどの資源が豊富な中東や東南アジアでは、エネルギー産業が一大産業となっており、その国で働く人たちの大半がエネルギー産業に関連したビジネスで働いている。
その中でもプラントを建設する事業があり、業界ではオフィスでの設計(Engineering)、 モノの製作や輸送に関する調達(Procurement)、建設(Construction)のそれぞれの頭文字をとって、EPC事業と呼ぶ。
僕はそのEPCに携わる一人のエンジニアとして、現在モノの製造、また製造物の検査を中東で行っている。
さてタイトルに書いた通り、では中東にあるメーカー(製作工場)で働いている人たちの出身国はどのようになっているか。
1位 インド人
2位 その他
という感じ。
圧倒的にインド人が多い。割合でいうと70%がインド人ではないだろうか。その他の30%には地元のサウジ/バーレーン/カタールなどの出身者、そしてアメリカ、南アフリカ、エジプト、イタリア、フランス、フィリピン、ベトナム、シンガポール、韓国、日本とあらゆる方面の出身者がいる。
僕はこれを見て何を思ったか。
それは陸続きになっている国とは、なんて周辺国との関係が広いのだろうかという事。
そしてインドの圧倒的人口とビジネスへの浸透の強さである。
もちろん実際に仕事をしている人たちは、出身国から飛行機で移動してきているため、陸続きになっている事はあまり意識しないのかもしれない。でも島国出身の僕からみると、自国v.s.外国人という構図はなく、異なる出身国の人と働くのは、日本で様々な都道府県出身者が一つの会社で働いている事と同じくらい軽いノリなのである。
これは隣国に車で行く、荷物・輸送を陸路で行う、という事が当たり前である雰囲気から生まれるのかもしれない。
そしてインド人の圧倒的人口とビジネスへの浸透の勢い。
それは次回につづく。